お茶がらが日用品になるまで

抽出したあとに残るお茶がらは、樹脂に混ぜることでコースターやキーホルダーなどの日用品に作り変えられます。名古屋の株式会社タイヨーでは、こうした食品の残りを樹脂に配合し、日常で使える製品にしています。
お茶がらがどのように日用品へ変わるのか。その流れと、製品をご紹介します。
お茶がらは抽出したあとに大量に残る
お茶やコーヒーは、お湯で成分を抽出したあとにかすが残ります。これが残渣(ざんさ)です。飲料工場やカフェ、お茶を扱う店舗では、この残渣がまとまった量になります。
お茶がらは飲んだあとに残るものなので、そのまま捨てられます。一方で、食品をできるだけ無駄なく使いたいという相談を飲料メーカーやカフェのご担当者様からいただきます。
私たちはこうした残渣を素材としてお預かりし、別の製品に作り変えています。これまで捨てられていたお茶がらにも、新しい使い道を見つけることができます。
樹脂に混ぜて手元で使う製品にする
お茶がらは、乾かして細かく砕き、樹脂に混ぜ込むことで成形できる素材になります。間伐材の端材や食品の残りを樹脂に配合したこのバイオマスプラスチックが、re:Rezin(リレジン)です。
余った素材を別の製品に作り変えることを、アップサイクルと呼びます。同じアップサイクルでも、布や樹脂の端材をそのまま活かす方法とは異なります。お茶がらのような残渣は、それだけでは形にできません。お茶がらなどの残渣を細かく砕き、樹脂に混ぜ込むこと。それが、re:Rezinの特徴です。 お茶がらのほか、コーヒー、おがくず、おから、竹、竹炭など、さまざまな残渣に対応しています。食べられない部分を中心に使うため、食糧の問題と競合しません。これまで捨てられていた自然由来の素材を、製品の材料として活かせます。
お茶がらからどのような日用品を作れるのか
re:Rezinから作れるのは、日常的に手元で使う製品です。
コースター、ボールペン、定規、うちわ、トレーなど、身近な品をそろえています。キーホルダーや、書類をまとめるマグネットバー、外で遊べるフライングディスクもあります。防災や防犯に使えるホイッスルも、お茶がらやコーヒー、木くずを配合して作れます。
仕上げに社名やロゴを入れれば、企業や店舗のノベルティとしても使えます。ノベルティとは、販売促進や記念のために配るオリジナルグッズのことです。
お茶がらを使うと、緑がかった落ち着いた色合いが製品に残ります。素材の特徴が見た目にも表れるため、環境への取り組みを伝えるグッズにも向いています。飲料メーカーが自社のお茶の残りからコースターを作れば、そのコースターを通して、環境への取り組みを伝えられます。
お茶がらが製品になるまで
お茶がらを、そのまま樹脂に混ぜられるわけではありません。
最初に、お預かりしたお茶がらを乾かします。水分が残ったままでは樹脂にうまく混ざらないためです。乾燥させたあと、細かく砕いて粉状にします。
次にその粉を樹脂に混ぜ、粒状のペレットにします。ペレットを型に流し込んで成形し、コースターやボールペンなどの製品に仕上げます。最後に社名やロゴを入れます。
残渣は種類によって色も性質も異なります。お茶がらは緑がかった色に、竹炭は落ち着いた黒色になるなど、素材によって仕上がりが変わります。素材の状態を確認しながら、適した製品を選びます。
同じお茶がらでも、乾かし方や砕く細かさによって樹脂に混ぜられる量や仕上がりが変わります。まとまった量があるほど製品にしやすくなりますが、まずはどのような残渣がどのくらい出るのかをお聞きするところから始めます。
飲料工場から毎日出るお茶がらも、季節ごとにまとまって出る残渣も、それぞれの状態に合わせて製品を考えます。
混ぜた分だけプラスチックを減らせる
お茶がらを樹脂に混ぜると、その分だけ石油から作るプラスチックの使用量を減らせます。プラスチックの一部を、石油ではなく余ったお茶がらで置き換えるからです。混ぜる割合が増えるほど、石油に頼る部分は小さくなります。
減らせるのは石油だけではありません。これまで捨てられていたお茶がらも、廃棄せずに製品の材料として使い切れます。一つの製品で、使う石油と捨てるお茶がらの両方の無駄を減らせます。
石油から作るプラスチックを減らすことは、二酸化炭素の削減にもつながります。re:Rezinは、これまで当たり前のように捨てられてきた素材に、使える道が本当にないのかと考え直したことから生まれました。
お茶がらはもう一度手元で使える
抽出したあとに残るお茶がらは、乾かして砕き、樹脂に混ぜて成形することで、コースターやボールペンなどの日用品に作り変えられます。
私たちは110年にわたり、紙、トランプ、ノベルティと、ものづくりを続けてきました。お茶がらを使った日用品も、そのものづくりの延長にあります。
御社で出ているお茶がらや食品の残りも、別の製品として活かせるかもしれません。 どのような形で活用できるのか、まずはお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q. お茶がらは何に作り変えられますか
A. 乾かして砕き、樹脂に混ぜて成形することで、コースター、ボールペン、定規、うちわ、ホイッスルなどの日用品に作り変えられます。社名やロゴを入れれば、企業や店舗のノベルティとしても使えます。お茶がらのほか、コーヒー、おがくず、竹などの残渣にも対応しています。
Q. re:Rezinとは何ですか
A. 間伐材の端材や食品の残りを樹脂に配合したバイオマスプラスチックです。お茶がらやコーヒーなどの残渣を樹脂に混ぜ込み、コースターやボールペンなどの製品にします。食べられない部分を中心に使うため、食糧の問題と競合しません。
Q. お茶がらを混ぜると、環境にどのように役立ちますか
A. お茶がらを樹脂に混ぜた分だけ、石油から作るプラスチックの使用量を減らせます。減らせる量は混ぜる割合によって変わります。これまで捨てられていた残渣が石油由来の素材の一部に代わり、製品の材料として使われます。
Q. お茶がらは、どのくらいの量から相談できますか
A. まとまった量があるほど製品にしやすくなりますが、量や残渣の状態によって適した製品は変わります。まずは、どのような残渣が、どのくらいの量で、どのような状態で出るのかをお知らせください。その内容に合わせてご提案します。


