余ったクリアファイルがホイッスルになるまで

企業や団体のロゴが入ったクリアファイルが、大量に余ってしまうことがあります。イベント後に残った在庫や、デザイン変更によって使えなくなった在庫などです。捨てるには量が多く、そのまま保管しておくにも場所を取る。そうした相談が私たちに寄せられることがあります。
実は、クリアファイルは防災・防犯ホイッスルに生まれ変わらせることができます。クリアファイルを粉砕してペレット状にし、金型で成形することで、約2枚分のクリアファイルからホイッスルを1個つくることができます。
クリアファイルがホイッスルになる工程
クリアファイルは樹脂でできています。粉砕すると粒状のペレットになり、成形用の素材として再利用できます。これを金型に入れて成形することで、別の形の樹脂製品に生まれ変わります。
私たちがつくっているのは、防災・防犯ホイッスルです。幅約1.5cm、長さ約5cm、厚み約0.5cmで、手のひらに収まるサイズです。
クリアファイル約2枚分の素材で、ホイッスルを1個つくることができます。企業や自治体からは、配布用のノベルティや防災グッズとして注文をいただくことが多く、「余ったクリアファイルを、配布できるものに変えたい」というご相談もあります。
もともと同じ場所で使われていた素材が、今度は手渡せる製品になる。クリアファイルに企業や団体のメッセージが込められていたように、ホイッスルになってからも、その素材がどこから来たのかを伝えることができます。
なぜホイッスルだったのか
このホイッスルが生まれたのは2024年です。きっかけとなったのは、能登半島地震でした。
災害時には、声が出せなくなることがあります。そんなとき、自分の居場所を知らせるには、声よりも音が頼りになることがあります。そうした場面で役立つものを、身近な素材からつくれないか。そんな発想から、このホイッスルが生まれました。
防犯グッズとしても活用できます。女性や子どもがランドセルやバッグに取り付けて持ち歩けるため、防犯ブザーの代わりとしても使える製品です。見た目にも配慮しながら、いざというときに役立つ機能を備えています。
2025年に大阪で開催された文具展示会で展示したところ、来場者から多くの反応をいただきました。「クリアファイルがホイッスルになるとは」という驚きの声に加え、「手軽につくれるなら自社でも試してみたい」という問い合わせも寄せられました。
余ったクリアファイルから始める
「余っているクリアファイルをどうにかしたい」というご相談は、枚数も素材の状態もさまざまです。企業や団体のロゴが入っていても問題ありません。粉砕して成形するため、もとの印刷は製品には残らず、色が混ざった仕上がりになります。
発注可能な数量は、素材の枚数や希望する用途を伺ったうえで確認します。小ロットでの対応が可能かどうかも含めて、まずはご相談ください。
ノベルティとして配布する場合は、「なぜこの素材からつくったのか」という背景も一緒に伝えることができます。受け取った人が素材の由来を知ることで、単なるノベルティとは違った意味を持つ製品になります。
余ったクリアファイルや資材の活用でお悩みの際は、ご相談ください。
よくある質問
Q. クリアファイルは何枚あればホイッスルをつくれますか?
クリアファイル約2枚分の素材で、ホイッスルを1個つくることができます。企業や団体で余っている在庫をまとめてお送りいただき、ホイッスルに生まれ変わらせることも可能です。素材の枚数と希望する数量をお知らせいただければ、対応できるかどうかを確認します。まずはご相談ください。
Q. ロゴや印刷が入っているクリアファイルでも使えますか?
はい、対応できます。クリアファイルを粉砕してペレット状にした後、成形するため、もとの印刷やロゴは製品には残りません。色が混ざることはありますが、ホイッスルの機能には影響しません。ただし、素材の状態によっては確認が必要な場合もあるため、詳しくはご相談ください。
Q. アップサイクルとリサイクルは何が違いますか?
リサイクルは、使い終わったものを原料に戻し、再び利用できるようにすることです。一方、アップサイクルは、余った素材や使い終わったものに新たな価値を加え、別の製品に生まれ変わらせることです。クリアファイルをホイッスルにする取り組みは、素材を新しい用途に活かすアップサイクルにあたります。
Q. クリアファイル以外の余った素材についても相談できますか?
はい、対応できる場合があります。私たちのエシカル事業部では、クリアファイルのほか、アクリル板、シートベルトの端材、車のシートの端材など、さまざまな素材を活用したアップサイクルに取り組んできました。「この素材を何かに変えられないか」という段階からご相談いただけます。まずは素材の種類と量をお知らせください。

