ワインの搾りかすが紙とインクに変わるまで

ワインをつくると、絞った後に固形物が残ります。パミス(= ワインをつくった後に残るぶどうの搾りかす)と呼ばれるこの副産物は、醸造量が増えるほどまとまった量になります。私たちが活用するバイオマスネクストでは、このパミスをインクや紙に約5%配合した印刷物をつくることができます。名刺、御朱印帳、ショップカードなど。手渡すたびに素材の話ができるノベルティです。株式会社タイヨーでは、余ったパミスをお預かりして印刷物に変えるご相談に応じています。

ワインパミスとは何か

ワインをつくるとき、ぶどうを絞って果汁を取り出します。搾った後に残るのが、皮や種、果梗(かこう)の混ざった固形物です。これをパミスと呼びます。

パミスは醸造の工程で必ず出ます。赤ワインはぶどうの皮ごと発酵させるため、搾った後のパミスにも色や成分が残ります。白ワインは発酵前に絞るため、パミスの状態が少し異なります。品種や醸造の方法によって、出てくるパミスの性質は変わります。

パミスの一般的な使い道は、農業用の肥料として土に戻すか、ぶどうの皮を再蒸留してつくるグラッパ(蒸留酒の一種)の原料にすることが多いです。ただし活用できる量には限りがあり、余ったパミスをどう扱うかは醸造後の課題になっています。

国産ワインの産地は近年広がっています。生産量が増えるほど、醸造後に出るパミスも増えます。これまでの活用方法だけでは吸収しきれない量が出るようになると、別の使い道を探す必要があります。

「このパミスが印刷物の素材になる」と聞けば、意外に思うかもしれません。パミスは有機物で、加工を経てインクや紙に配合できる状態になります。

パミスは紙とインクに変えられる

私たちが活用するバイオマスネクストは、Smart Upcycle(スマートアップサイクル)の取り組みの一つです。インクや紙に有機物を配合して印刷物をつくる技術で、ワインパミスもその有機物の一つとして対応しています。

パミスをインクや紙に配合する比率は、約5%を目安にしています。この比率は固定値ではなく、素材の特性や印刷の用途によって変わります。製品の仕上がりを確認しながら調整するため、「約5%」は参考値としてお考えください。

ワインパミスのほかにお香、抹茶といった有機物を使った実績があります。それぞれの素材の特性を活かし、紙やインクに馴染む形で配合します。

パミスでつくれるノベルティ印刷物

バイオマスネクストでパミスを素材として使うと、次のような印刷物に変えられます。

・名刺

・メモ帳

・御朱印帳(本紙・表紙)

・ショップカード

・パンフレット・リーフレット

・包装紙・紙袋

印刷の工程は通常と変わりません。デザインをそのまま乗せられます。御朱印帳は、インクにも有機物を配合する形で対応することがあり、書き心地とあわせて素材のストーリーを込めた製品になります。

完成した印刷物に見た目の大きな差はありません。ただし「何からつくったか」が紙に込められています。受け取った側がそれを知ったとき、同じデザインの名刺でも受け取り方が変わります。

素材の由来がノベルティを変える

パミスを配合した名刺を手渡すとき、「これはうちのワインをつくったときの搾りかすを使っています」という一言を添えることができます。同じデザインの名刺でも、素材の由来が伝わると受け取った相手の印象は変わります。

発注者がこの製品を選ぶ理由は、素材のストーリーごと届けられる点にあります。配るだけのノベルティが、自社の事業を話すきっかけになります。企業の広報や総務の担当者にとって、「余ったパミスが名刺になった」という具体の話は、一般的なエコ訴求よりも伝わりやすい面があります。

ワイン生産者や飲料メーカーだけでなく、地域の産品を扱う企業が地域の素材をノベルティに込めるケースもあります。「どこから来た素材か」が一枚の紙に乗ると、渡すたびに会話が生まれます。「あの名刺、面白かった」という話が、発注者の会社名と一緒に相手の記憶に残ります。

余ったパミスは、ただ余っているだけでなく、次の誰かへ何かを届けるものになります。私たちが「もったいない」のその先へと考えてきたのも、余ったものをそのまま終わらせずに届ける形にすることでした。

搾りかすが届けるもの

ワインの搾りかすは、絞り終えたら役目が終わるものではありません。バイオマスネクストで紙やインクに変えることで、素材がどのように生まれ変わったのかまで、渡した相手に伝えられます。余ったパミスを有効活用したいときは、どのくらいの量があるか、どんな印刷物にしたいかからご相談いただけます。

アップサイクルの相談はこちら

よくある質問

Q. ワインパミスとは何ですか?

A. ワインパミスとは、ワインの醸造工程でぶどうを絞った後に残る副産物です。皮・種・果梗(かこう)が混ざった固形物で、搾りかすとも呼ばれます。農業用の肥料として土に戻されたり、グラッパなどの蒸留酒の原料になったりしますが、発生量のすべてに使い道があるわけではなく、余剰分が生じやすい素材です。

Q. ワインの搾りかすはどんな製品に変えられますか?

A. バイオマスネクストの技術を活用することで、ワインパミスを約5%配合した紙やインクを使った印刷物に変えられます。名刺・御朱印帳・ショップカード・パンフレット・包装紙など印刷物全般が対象です。配合比率は素材の特性や用途によって変わるため、「約5%」は一つの目安です。

Q. バイオマスネクストとは何ですか?

A. バイオマスネクストは、株式会社タイヨーのSmart Upcycle(スマートアップサイクル)が展開する取り組みの一つです。インクや紙に有機物を配合して印刷物をつくる技術で、ワインパミスのほかにお香、抹茶、コーヒー由来の素材にも対応しています。できた製品は、渡す相手に「どこから来た素材か」を伝えられるノベルティになります。

Q. ワインの搾りかすを使ったノベルティ製作はどこに相談できますか?

A. 株式会社タイヨー(愛知県名古屋市)にご相談いただけます。余ったパミスをどのような印刷物に変えられるか、どのくらいの量が必要かを含めて、企画からご相談に応じて製作します。トランプをはじめスポーツ観戦グッズや推し活グッズ、名入れノベルティなども手がけており、御社で余っているものを活かしたオリジナルグッズの企画制作も対応しています。