樹脂の端材をノベルティに活かす方法

工場で余った樹脂の端材は、砕いて成形し直すことで、社員や取引先に配るノベルティに作り変えられます。ノベルティとは、販売促進や記念のために配るオリジナルグッズのことです。
名古屋の株式会社タイヨーでは、こうした樹脂の端材を素材としてお預かりし、別の製品に作り変えています。
樹脂の端材がどのようにノベルティへ変わるのか。素材ごとに適した製品と、製品になるまでの流れをご紹介します。
樹脂の端材は使い道が見つかりにくい
製品を成形する工場では、型から抜いたあとの余りや規格から外れたものなど、樹脂の端材が出ます。まだ使える素材であっても、そのまま社内で活用できるとは限りません。そのため、まとめて廃棄するか原料に戻すことが多くなります。
樹脂は丈夫で加工しやすい素材です。製造業の担当者からは、「捨ててしまうにはもったいない」という声をいただきます。
私たちはこうした端材をお預かりし、別の製品に作り変えています。使い道が決まっていない素材にも、どのような製品にできるかを考える余地があります。
最初から無理だと決めつけず、実現できる方法がないかを考える。前例のないご相談にも力を入れて向き合っています。
端材を砕いてもう一度成形する
樹脂の端材は、砕いて粒状にすることで再び成形できる状態にできます。その素材を型に流し込み、別の製品に作り変えます。
余った素材をこのように別の製品へ作り変えることを、アップサイクルと呼びます。
同じ樹脂を使う取り組みでも、食品の残りかすなどの有機物を混ぜ込むre:Rezin(リレジン)とは製造方法が異なります。端材を活用する場合は、樹脂そのものを砕いて成形し直します。
樹脂の種類によっては繰り返し再生できるものもあります。例えば、レインウェアや漁網に使われるナイロンの工業端材は、砕いて成形し直す工程を3回から4回ほど繰り返せます。一度製品にした素材を、さらに別の製品へ作り変えることができます。
素材ごとに適した製品が変わる
樹脂にはさまざまな種類があり、素材ごとに適した製品が異なります。
例えば、余った樹脂やアクリルからは、キーホルダーやコースターなどのノベルティを製作しています。感染対策に使われたアクリル製の仕切り板は、アクリルスタンドやアートボード、店頭に設置するショーケースに作り変えられます。
薬のPTPシートは、錠剤を包むアルミとプラスチックのシートです。アルミ箔を分離したあと、コースターやネームバッジ、床に敷くプラタイルに作り変えます。
車のダッシュボードやコピー機の外装に使われる樹脂は、書類を整理するトレーに作り変えられます。
透明なアクリルには、別の素材を中に封じ込める加工もできます。規格から外れたパスタ、部品のネジ、歴史ある建物の補修で出た端材などを封じ込めることで、その素材ならではの模様を製品に残せます。豆腐のパックやおからから定規を作った例もあります。
もともと丈夫につくられた樹脂は、繰り返し使う道具に適しています。そのため、樹脂の端材は日常的に使うノベルティにも向いている素材です。
端材がノベルティになるまで
樹脂の端材を、そのまま製品にできるわけではありません。
最初に、お預かりした端材を色や性質ごとに選別します。樹脂は種類によって溶ける温度や硬さが異なるため、複数の素材が混ざったままでは成形できない場合があります。
PTPシートのようにアルミなど別の素材が付いている場合は、最初にそれぞれの素材を分離します。製品に使える部分を見極めるところから製作が始まります。
次に、作る製品に合わせて端材を砕き、成形します。色をそろえるのか、異なる色をあえて混ぜて模様として活かすのか。素材の状態を確認しながら、適した製造方法を選びます。
仕上げに企業名やロゴなどを入れることで、企業や店舗が配るノベルティとして使用できます。
樹脂の端材は量や状態が案件ごとに異なります。同じ方法をそのまま使えるとは限らないため、一件ごとに適した作り方を考えます。こうした対応を重ねることで、扱える素材の種類を増やしてきました。
自社の端材からつくると伝えられる内容が変わる
サステナブルな取り組みが広がり、自社から出る樹脂の端材の使い道を探す会社が増えています。その端材を自社のノベルティに作り変えると、配布するグッズの意味が変わってきます。
取引先や社員に配るノベルティを、自社の工場から出た端材で製作できます。受け取った人には、その素材がどこから出たものなのかもあわせて伝えられます。
ほかから仕入れた製品ではなく、自社の事業から生まれたものとして手渡せます。
樹脂の端材に限らず、御社で余っている素材を活用したオリジナルグッズについても企画からご相談いただけます。まずは、どのような素材がどのくらい余っているのかをお聞きするところから始めます。
余った樹脂はもう一度製品にできる
工場で余った樹脂の端材は、選別し、砕いて成形し直すことで、社員や取引先に配るノベルティなどに作り変えられます。
私たちは110年にわたり、紙、トランプ、ノベルティと、さまざまなものづくりを続けてきました。樹脂の端材を活用した製品づくりも、その延長にあります。
御社で樹脂の端材を保管しているのであれば、まずはご連絡ください。どのような製品に作り変えられるのか、ご提案します。
よくある質問
Q. どのような樹脂の端材でもノベルティにできますか
A. 樹脂の種類、色、状態によって作れる製品は変わります。樹脂は種類ごとに溶ける温度や硬さが異なるため、まずは選別し、製品に使える部分を見極めます。これまでに、余った樹脂やアクリルからキーホルダーやコースターを、薬のPTPシートからコースターやネームバッジを製作してきました。まずは、どのような端材が出ているのかをお知らせください。
Q. アップサイクルとリサイクルはどう違いますか
A. リサイクルは、使い終わったものを原料に戻して再利用することです。アップサイクルは、素材の性質を活かしながら新しい役割や価値を加え、別の製品に作り変えることです。樹脂の端材を砕いてノベルティに作り変えることがその一例です。
Q. 樹脂の端材は、どのくらいの量から相談できますか
A. まとまった量があるほど製品にしやすくなりますが、端材の量や樹脂の状態によって適した製品は変わります。まずは、どのような端材が、どのくらいの量で、どのような状態で出るのかをお知らせください。その内容に合わせて、キーホルダーやコースターなど、素材に適した製品をご提案します。
Q. 樹脂以外の余った素材でも相談できますか
A. ご相談いただけます。布であれば、車のシートベルトや制服の端材からポーチやバッグを製作してきました。ほかにも、使用済みのアクリル板、ワインコルク、木くず、コーヒーかすなどを扱っています。素材ごとに適した製品が異なるため、まずはどのような素材が余っているのかをお聞きします。


