コーヒーかすは何に変えられるのか
コーヒーかすは、樹脂に混ぜてノベルティ(企業や店舗が販促・記念に配るオリジナルのグッズ)や日用品にできます。名古屋のタイヨーには、間伐材や食品残渣を樹脂に配合したre:Rezin(リレジン)という素材があります。毎日たまっていくコーヒーかすが、どうやって喜ばれるグッズになるのか。その流れを順に見ていきます。
消臭や肥料では使い切れない
カフェやオフィス、食品をつくる工場では、毎日たくさんのコーヒーかすが出ます。淹れ終わったあとに残る、あの茶色い粉です。1日分ならわずかでも、店なら1週間、工場なら1日でまとまった量になります。
コーヒーかすは食品残渣(お茶がら・コーヒーかす・果物の皮など、食品をつくる過程で余ったもの)のひとつです。少しの量なら消臭や肥料といった使い道もあります。ただ、これだけまとまった量になると、それだけでは追いつきません。
私たちはこのコーヒーかすをお預かりし、製品にします。量がまとまるほど製品にしやすくなります。
コーヒーかすは樹脂に混ぜて製品になる
抽出後に残るコーヒーかすから、私たちはノベルティや日用品をつくります。使うのはre:Rezin(リレジン)。樹脂に有機物を配合した、私たちの素材ブランドです。コーヒーかすを樹脂に練り込めば、配って使ってもらう販促グッズや、暮らしの中で使う小物の素材になります。
ここで効果が高いのが、減プラ(プラスチックの使用量を減らすこと。有機物を混ぜた分だけプラスチックを減らせる)です。re:Rezinは混ぜた分だけプラスチックを減らせます。石油からつくるプラスチックの一部をコーヒーかすで置き換えられます。ただ使いみちを見つけるだけでなく、環境にもうれしい素材になります。
同じコーヒーかすでも、できあがる製品は一つではありません。コースターやボールペン、定規、うちわ。アイデア次第でいろいろな形に変わります。
コーヒーかすが製品になるまでの流れ
コーヒーかすが手元を離れてから製品になるまでは、大きく3つの段階に分かれます。難しい話ではなく、素材をお預かりして、混ぜて、形にするというシンプルな流れです。
はじめに、たまったコーヒーかすをお預かりします。どれくらいの量がどんな状態で出るのか。ここを一緒に確認するところから始まります。
次に、素材を製品に使える状態に整えて樹脂に混ぜ込みます。どれだけ減プラになるかはこの工程で決まります。どんなグッズにしたいか、色味や手ざわりの希望があれば、それに合わせて調整します。
最後に、型に流してノベルティや日用品の形にします。コーヒーならではの風合いを残した製品ができあがります。この一連を私たちは1件ずつ手がけています。
なぜコーヒーかすが価値のある製品になるのか
コーヒーかすなどを製品に変えるこの取り組みが、アップサイクル(余った素材や使い終わったものにデザインやアイデアで新しい価値を加えて別の製品に作り変えること)です。使い終わったものを原料に戻して再び使うリサイクルとは、目指すところが違います。
コーヒーかすのグッズには、配る相手に伝わる物語がのります。コーヒーからできていると気づいてもらえれば、ただの販促品を超えていく。さらに、石油からつくるプラスチックを減らせるので、環境への配慮にもなります。
私たちがアップサイクルで大切にしているのが、「もったいない」のその先へという考え方です。行き場のなかったものをただ元に戻すのではなく、次の誰かの役に立つ形にする。コーヒーかすが配って喜ばれるグッズになれば、余りものの見え方そのものが変わっていきます。
re:Rezinは残渣への問いから生まれた
コーヒーかすを製品にできるのは、タイヨーが長く残渣と向き合ってきたからです。
ものづくりの過程で出る残渣の多くは、当たり前のように捨てられていました。それを見直すきっかけは社長の一つの問いでした。「使える部分は、本当に無いのか」と、捨てる前にもう一度考える。その視点から、余った素材を製品に変える取り組みが動き出しました。
2020年に始めた3Rプロジェクトで生まれたのがre:Rezin(リレジン)です。間伐材の端材や食品残渣を樹脂に配合したバイオマスプラスチックで、「自然と生きるプラスチック」を掲げています。コーヒーかすもここに配合できる残渣の一つです。ほかにも、お茶がらや木くず、おから、竹など、さまざまな残渣に向き合ってきました。使うのは食べられない部分が中心なので、食べ物と取り合いになることもありません。
だから、コーヒーかすをお預かりするときも一から手探りで始めることはありません。どんな素材を、どんな加工で、どんな製品にすれば喜ばれるか。積み重ねてきた素材と加工の引き出しから、御社のコーヒーかすに合う形を選んでいきます。
捨てるはずのものがまだ製品になれる
毎日たまっていくコーヒーかすも、樹脂に混ぜればノベルティや日用品の素材になり、混ぜた分だけ減プラにもつながります。御社で使い道の見つからないものは何に変わるでしょうか。一緒に考えませんか。
よくある質問
Q. コーヒーかすはノベルティ以外に何に変えられますか
A. 樹脂に混ぜて、配る販促グッズや暮らしの小物にできます。コースターやボールペン、定規、うちわなど、アイデア次第でいろいろな形に変わります。
Q. 食品残渣は何に変えられますか
A. 食品残渣とは、お茶がら・コーヒーかす・果物の皮など、食品をつくる過程で余ったものです。私たちのre:Rezinでは、コーヒーかすやお茶がらといった残渣を樹脂に配合してノベルティや日用品の素材にしています。有機物を混ぜた分だけ減プラにもなり、その素材が製品の一部になります。
Q. アップサイクルとリサイクルの違いは何ですか
A. リサイクルは使い終わったものを一度原料に戻して再利用することです。アップサイクルは、余った素材に新しい価値を加えて別の製品に作り変えます。コーヒーかすを肥料に戻すのがリサイクルなら、企業が配るグッズにするのがアップサイクル。目指すものが違います。
Q. コーヒーかすのグッズは、環境への配慮をアピールできますか
A. できます。re:Rezinは、樹脂に混ぜた分だけ石油からつくるプラスチックを減らせる素材です。コーヒーかすを使ったグッズは減プラの取り組みとして社内外に紹介できます。どれだけ減らせるかは混ぜる量で変わるため、配りたい製品に合わせてご提案します。
Q. 毎日たくさん出るコーヒーかすも、製品にできますか
A. はい。量がまとまるほど製品にしやすくなります。カフェやオフィス、食品をつくる工場で毎日出るコーヒーかすをお預かりし、ノベルティや日用品の素材にします。まずはどれくらいの量がどんな状態で出るのかをうかがい、向いている製品をご提案します。

